
杉の赤身でこんなに長い材料を製材屋さんはよく用意してくれました。
それでも長さが足りないところは金輪継でつなげてあります
普通は一番外側の垂木の側面に薄い破風を張り付けて板金で囲ってしまうのが普通ですが、この破風は厚みを多くして強度を持たせ、外側の足る木の役割を兼ねることで見た目をすっきりとさせてあります。
あと、ケラバは母屋が細かったりすると垂れさがって見えてカッコ悪くなることがあるので、母屋は梁と同じ寸法にして、破風の位置をほんのわずかに高くすることで良くない変化が起こらないように理想とする状態側にプラス補正をするようにしてあります、こうすることで人間の眼も凸レンズと同じように周辺が湾曲して見える錯覚を建物で補正しているのです。
(プロの建築写真屋さんは画像修正をしてくれますからデザイナー建築家は無茶な設計でも写真はばっちり写る訳です)
本来なら日本建築の屋根はまっすぐに見えてあらゆる補正がされているのですが、ここまで日本で住宅建築が何でもアリになってしまうと逆にちゃんとやってる大工のほうが馬鹿にされてしまう世の中になってしまっているようで残念です
簡単そうに見える切妻屋根でさえやるべきことすべてやりきれていないのが現状なのです








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